アメリカのニューヨーク州北部バッファローのスーパーマーケットで、18歳の男が銃を乱射し、10人が死亡する痛ましい事件がありました。
現場は黒人居住者の多い地域にあり、犠牲者のほとんどが黒人でした。犯人は車で何時間もかけてここに来て犯行に及び、かけつけた警察官に現行犯逮捕されました。
驚いたことに、犯人は自分の身体に装着したカメラで、その様子をライブ配信するという周到な準備をしていたのでした。BBCニュースによれば、
An 18-year-old man wearing military gear was arrested after a stand-off at the scene in the city of Buffalo.
(バッファロー市内の現場ではしばらく膠着状態が続いたが、軍服を着た18歳の男が逮捕された。)
ここに出てくる stand-off は、「離れて(off)立つ(stand) → 膠着状態、にらみ合い、行き詰まり」のような意味になります。
しかし「スタンドオフ」というと思い出すのはラグビーです。
10番を付け、スクラムハーフとともにハーフバックを形成するたこのポジションは「司令塔」と呼ばれ、どのチームでもスター選手のポジションですね。
これはどう関係があるのだろう?
と思ったら、やはり「離れて立っている」から standoff なのでした。
スクラムを組んだ時、スクラムハーフはすぐそばでボールが出るのを待ちますが、もう1人のハーフバックであるスタンドオフは、スクラムから離れていますね。
スクラムハーフからパスを受けたら、キック、パス、ランなどを判断し、攻撃を展開するのがスタンドオフの役割ですが、その前に立っている場所が名前の由来なのでした。
あなたの記憶に残っているスタンドオフは誰ですか?
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